平成14年度国立学校等技術専門官研修報告
 
                               化学・材料系 森 正光
  主  催:文部科学省及び東京工業大学
  研修期日:平成14年8月21日(水)〜8月23日(金) 
  研修会場:東京工業大学百年記念館
 
講義
 「 大学行政上の諸問題 」 文部科学省高等教育局 大学課長 合田 隆史
 「 学術行政上の諸問題 」 文部科学省科学技術・学術政策局 企画官 舟橋 徹
 「 職場の安全管理 」   文部科学省大臣官房人事課福利厚生室 専門官 河崎 幸一
 「 人事管理上の諸問題 」 文部科学省大臣官房人事課 審査主査 出澤 忠
 「 職場の健康管理 」   (株)東京ストレスマネジメント代表取締役 今井 功
 「 特別講演 東京工業大学におけるPRTR制度への対応について 」 
               東京工業大学 教授 玉浦 裕
 
実習等
 「 ポスターセッション 」
 ポスター番号別に3交代で各自約70分の持ち時間で個々に発表・説明等を行いまた自由に情報交換も行う.持ち時間以外は自由に会場内を回り質疑応答するなど相互に情報交換を行なった.
 「 施設見学 」
 ベンチャービジネスラボラトリー棟では,1996年から通信衛星(双方向通信)を利用して週1回,一橋大学との間で交換授業が行われており,それに使用されている装置を見学させてもらい,通信技術が今後も発展するものと思われる.
 総合分析支援センターには,X線分析室、元素分析室の他,電子顕微鏡施設があり常駐技術職員4名で電子顕微鏡等(透過型3台,走査型5台)の業務を行い.他にも自由に使用出来る装置もあり,どの装置も稼働率が高くよく利用されていることが解った.原子炉工学研究所には,ペレトロン型加速器,タンデム型加速器(レーザー生成プラズマとイオンビームの相互作用実験やイオンビームとレーザー生成水素プラズマの相互作用実験等を行う),バンデグラフ型加速器(静電気の力を利用した加速器)等のイオン化装置が設置されていた.見る機会の少ない大型の装置とか通信衛星を利用した交換授業の装置等は印象に残っている.
 「 フリーディスカッション 」
 5班に分かれて各大学等の技術部の活動状況が報告された.組織は出来ているが技術部の活動が活発でない.あるいは,組織の発足からまだ日が浅い等の大学があり,各大学の取り組みの違いが目についた.また,技術部の活動が活発で独法化に向かって取り組みが進んでいる大学もあり,各大学が独法化に向かいそれぞれが努力している様子がよくわかった.
 
あとがき
 国立学校等の技術専門官及び技術専門官相当の職にある者で,各機関の長の推薦(原則として1 ~ 2名)を受けて,文部科学省大臣官房人事課長が参加者を決定する.参加者71名で研修が開催された.
 社会状況が厳しい現況下で大学改革も進められており,2002年の独法化に向かい再編・統合が行われており,また研究業績が予算配分を決める,等の厳しくなっていく状況がよく解ったので教わったことを日々の仕事の中で実践していきたい.また,実習等では専門知識を習得することが出来た.そして各大学と,技術部あるいは技術について情報交換をして交流を深めることが出来た.
 
謝辞:主催いただいた,文部科学省,および,東京工業大学と関係各位の皆様に感謝いたします.
 
 
     

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